大阪常磐会大学の井上敏孝先生にインタビューさせていただきました!

大阪常磐会大学_学舎D

今回は大阪常磐会大学で准教授を務める井上敏孝先生に、「キャリアにおける意思決定と自己理解の重要性」についてインタビューをさせていただきました。教育方法、社会科教育、人材育成を研究されている井上先生に、キャリアの転機における考え方や効果的な意思決定のプロセスについてお伺いします。

研究背景・専門領域に関する質問

インタビュアー
改めて、今回のインタビューをお受けいただき誠にありがとうございます。はじめに、現在取り組まれている研究テーマや、担当されている授業について教えてください。

井上敏孝先生_大阪常盤会大学
井上先生

研究テーマの一つは、港の歴史です。「港」というとマニアックなテーマに見えますがかつての日本と外国との交流は、すべて港を通して行われていたといっても過言ではありません。

そんな港を見れば、ヒトやモノの流れが見えてきます。そして流れがわかると、“歴史”がわかるのではないかと考えています。

そんな港の歴史を切り口に、教科書的な理解ではなく、知られざる歴史の一面にスポットを当てていく研究を行っています。加えて、現在の勤務先では「社会=暗記科目」の概念を変える社会科教材開発及び授業構想力の育成という研究を進めています。

その中で、小学校・幼稚園教諭免許や保育士資格の取得を目指す学生を対象とした社会科教育法や日本国憲法、道徳等の授業を担当させて頂いています。

インタビュアー
先生が社会科教育や歴史研究、人材育成を研究テーマにされてきた背景には、どのようなご経験や問題意識があったのでしょうか。
井上敏孝先生_大阪常盤会大学
井上先生

「本当にそうなのか、もしかしたら…」という幼いころの素朴な疑問が、今思うと自身の研究活動の原点であった気がしています。その時の「よくよく調べてみると…丁寧に聞いてみたら、実は…」という積み重ねは、今も続いています。

ただ、港の研究や社会科教育、人材育成、さらに、それらを融合した研究や教育活動が今できているのは、大学院での指導教官や先生方をはじめたくさんの方との出会いがあったためです。幼いころに抱いていた、なにげない問題意識や行動が、「研究」として形にできたのは、こうして頂いたご縁の賜物です。

キャリアの意思決定のプロセス

インタビュアー
教員として働き始めた後も成長し続けるためには、どのような姿勢や行動が大切だとお考えですか。
井上敏孝先生_大阪常盤会大学
井上先生

常に学び続けること、ご縁を大事にすること、そして、常に前を見続けることは、いついかなる時でも大切にしたいと強く感じています。そして、日ごろから学び続けられることに、幸せを感じています。

その中で、頂いたご縁に支えられていると感じる場面が多々あり、学び続けることで少しでも頂いたご縁への恩返しになればとの思いもあります。

そして、せっかくであれば前を向いていたい、一歩でも半歩でも常に前進していきたいとの思いで、常に前を見続けることを大切にしています。

インタビュアー
キャリアの分岐点ではどのような問いを自分に投げかけると意思決定しやすくなりますか。
井上敏孝先生_大阪常盤会大学
井上先生

「自分自身がワクワクする方は?」という選択の仕方が私には合っているようです。そうして選んだ道は、途中困難があっても、自信を持って進むことができている気がします。

また、研究や授業の魅力や学ぶことの意義を伝える際、まずは自分自身が研究や教育活動を楽しんでいないと、そのことを真に伝えることはできない、説得力が出ないのではと、自分自身は感じています。そのためにも、岐路に立った時は、自分自身がワクワクする方を選ぶことを、そして選んだ選択を楽しむことを心がけています

職業選択・企業選びに関する質問

インタビュアー
専門分野でのキャリアを考える際に「環境(所属する場所)」と「自分の専門性」のどちらを重視すればいいとお考えでしょうか。
井上敏孝先生_大阪常盤会大学
井上先生

私自身は、どちらも大事にしたいと思い続けています。将来キャリアを積み重ねていきたいと思う中で、たとえ(一時的であれ)逆境と思える環境でも、アウェイと思われる場面でも、その「環境」さえも、どうしたら味方にできるか、将来に活かせるかということを常に考えるようにしてきました。

私は論文を書くこと、研究し、その成果をまとめて発表することが何よりも好きでしたので、一見すると研究と関係ないことでも、何か論文のテーマにできないか、新しい研究分野を開拓できないかという、貪欲な姿勢を持ち続けています。そのことが、逆に「自分の専門性」を磨いたり研究領域の拡大や深化につながることが少なくないと感じています。

インタビュアー
教育DX時代の授業では、学生たちにどのような力を育ててほしいと思われますか。
井上敏孝先生_大阪常盤会大学
井上先生

どんな自分になりたいか、どんなキャリアを築きたいか、さらには将来教員になった際にどんな先生になり、どんな授業をしたいのかという「熱い想い」を、まずは大事にしてほしいと思います。そのうえで、思いや目標を実現するためには、どんなプラットフォームや機器を利活用することが有効であるか、既存の考えにとらわれない価値や方法をどう生み出せるのかを考え、実現する力を、手ごたえのある経験や学びを通して獲得してくれたらと思っています。

先生の専門的視点からのアドバイス

インタビュアー
最後に、これから教師を目指す学生や若手教員に向けてメッセージをお願いします。
井上敏孝先生_大阪常盤会大学
井上先生

ことわざで「人事を尽くして天命を待つ」というものがありますが、私は「人事を尽くして天命を“聞きにいく”」くらいの気持ちや姿勢でありたいと常日頃思っています。これまでがこうだったからという既存の概念や考えも大事ですが、時に自由な発想で、のびのびと考えグイグイ行動することは、とても大事であると感じています。

私自身それに気づけたことで、「ワクワク」との出会いが増したように感じます。そのきっかけを与えてくれたのが、研究との出会いでした。

ぜひ学ぶことの魅力、ワクワクする気持ちを大事にしていただき、研究や教育活動を通して、そのことの喜びや楽しさを、たくさんの方に伝えていただけたらと願っています。

インタビュアー
今回はとてもためになるお話を聞かせていただきありがとうございました。キャリア選択には不安や迷いはつきものですが、主体的に行動し出会いを大切にしながら選択したいと思いました。

大阪常磐会大学の基本情報

今回インタビューにご協力いただいた先生は、大阪常磐会大学で准教授を務められている井上敏孝先生です。

名称 大阪常磐会大学
所在地 〒547-0031 大阪府大阪市平野区平野南4丁目6番7号
大学HP https://www.osaka-tokiwakai.ac.jp/